【書評】合格る数学I+A

こんな人におすすめ

  • 教科書学習後に改めて基礎固めしたい、読解力のある学生
  • 数学の指導者向け

雑感

著者は「合格る計算」シリーズでおなじみの広瀬和之先生

 

広瀬和之先生のHPによる解説

http://www7b.biglobe.ne.jp/~daiju/book/ukarusuugaku1a/ukarusuugaku1a.html

 

位置づけとしては文英堂の「理解しやすい数学」シリーズに代わる新課程用の教材のようです

(藤田先生の丁寧に解説されたこのシリーズも好きでした)

 

文英堂も名著(勝手にそう呼んでいる)シグマトライがなくなり、チャートシリーズやフォーカスゴールドなどに対抗できる参考書として、辞書系参考書のフラグシップとして

 

まずざっと眺めてみて一言

 

 

うーん、見づらい(苦笑)

 

 

合格る計算もそうですが、文字が小さいのと字体が読みづらいんですよね

 

文字が小さいのは色々と詰め込めようとしてくれるサービス精神の現れなのでしょうがないとして、文字が小さい分フォントはなんとかならないですかね…

 

数学苦手な子にはおすすめできないなぁ…

 

教科書を一周して、なおかつ計算力かつ読解力がある受験生(となると必然的に難関大学受験生に限られるのですが)には読み応えある本ではないでしょうか?

 

 

 

一方で私のような数学を生業としている人には自身を持っておすすめできます

 

予備校業界の前線で活躍されている先生のノウハウが凝縮されており、講師の端くれとしてはトレビアに満ちた読み漁るのには面白い本に仕上がってます。

ぜひ同業者の方は(特に若手の方は)手にとってみてください!

(こんな採算度外視な本はなかなか重版難しいのでは…)

 

そもそもノウハウなんて、ひとつひとつのことは些細かもしれないのですが

それを必要なときに引き出せることがノウハウだと考えてます